どのような機種なのか?
トライビーム・プレミアムは
トライビームのバージョンアップ機種で
2013年8月に日本登場です。
(ジェイシス社)
スペックやハンドピースをみると
従来のトライビームとは
かなり違っているので
単独で取り上げます。
トライビーム・プレミアムの基本情報
メーカー:ジェイシス(Jeisys)社
機種名:トライビーム・プレミアム
波長:1064nmと532nm
パルス幅:QスイッチとQuasi-Long
照射形状:3種類
・ガウシアン
・トップハット
・フラクショナル
ハンドピース:3種類
・ズーム(~10ミリ)
・コリメーション(7ミリ固定)
・フラクショナル(5ミリ固定)
照射数:2種類
・シングルパルス
・ダブルパルス(PTP)
下記の組み合わせで使用可能。
多数の選択肢があるのが魅力。
【ズームハンドピース使用】
Qスイッチ1064nmガウシアン
Qスイッチ1064nmトップハット
Qスイッチ1064nmトップハットPTP
Qスイッチ532nmトップハット
Quasi-Long1064nm中空照射
【コリメーションハンドピース使用】
Qスイッチ1064nmガウシアン
Qスイッチ1064nmトップハット
Qスイッチ1064nmトップハットPTP
Quasi-Long1064nm中空照射
【フラクショナルハンドピース使用】
Qスイッチ1064nmフラクショナル他
肝斑治療の特徴1:PTP
最大の特徴はトップハットPTPを
使える点にあります。
(従来のトライビームには無い機能)
PTPというのはここでは
ダブルパルスの意味になります。
ダブルパルスは
ほぼ同時に2発打ちます。
皮膚表面に一定の変化が生じる前に
2発目を打っているとのこと。
これにより実際には2発打ちでも
1発として考えます。
分かりやすくいえば
0.5発+0.5発=1発と考えます。
これが肝斑トーニングに
どのような影響を及ぼすかですが
基本的には同じ発想です。
トーニングは、炎症が悪化しないように
メラニンを少しずつ取っていきますが
その設定を1とします(本来、幅のある数値)。
ダブルパルスだと
0.5+0.5=1。
結果的には1となり、メラニンは取れる。
でも0.5ずつなので
肌に与える影響は少なく
炎症悪化の危険性は下がるという発想です。
その後の補足
これはレブライトでも同じですが
どうやらダブルパルスだと
威力が弱すぎて
思ったほどメラニン除去が
できないという情報があります。
0.5+0.5=0.8みたいな感じ。
肝斑治療の特徴2:コリメーション
コリメーションハンドピースが
使えるようになりました。
(従来のトライビームには無い機能)
焦点自動調整機能のことです。
照射径は7ミリ固定。
肝斑トーニングでは
非常に重要な機能になります。
機種選びの大きなポイントです。
肝斑治療の特徴3:532nm肝斑トーニング
Qスイッチ532nmトップハットでも
肝斑トーニングが可能となっています。
肝斑治療の特徴として3つ挙げましたが
まだ導入されたばかりなので
不明な点も多くあります。
新しい情報があれば追加していきます。
肝斑治療で重要な要素と機種評価
1:安定した照射密度
2:きれいなトップハット
3:照射径
4:具体的パルス幅
トライビームプレミアムは
1は、コリメーションあるので◎
2は、特に問題なし
3は、コリメーションで7ミリ(普通)
4は、5~10nsと短め
コリメーション機能は重要です。
より安全なトーニングが可能となります。
これにダブルパルスで
どのような良い結果が出るか注目です。
今後出てくる実際の症例結果待ちですが
肝斑治療においては
かなり期待できそうな機種といえます。
刺青除去
プレミアムの特徴として
PTPは前述しましたが
もう1つ挙げるとしたら
ハイパワーな点があります。
Qスイッチ1064nmガウシアンでは
シングルパルスで最大1600mjまで可能です。
(従来の1500mjからアップ)
Qスイッチ1064nmトップハットでは
シングルパルスで最大1200mjまで可能です。
(従来の1000mjからアップ)
Qスイッチ1064nmトップハットPTPでは
ダブルパルスで最大1600mjまで可能です。
(800mj+800mj=1600mj)
また、使用Hzですが
最大20Hzまで使用可能になりました。
刺青除去ではハイパワーな機種は
有利となります。
但し、同じくハイパワーな
フォトナやレブライトのように
585nm、650nm波長は使えません。
しみ治療
しみ治療の手段は豊富にあります。
Qスイッチ1064nmガウシアン
Qスイッチ1064nmトップハット
Qスイッチ1064nmトップハットPTP
Qスイッチ1064nmフラクショナル(注)
Qスイッチ532nmトップハット
(注)
Qスイッチ1064nmレーザーを
5ミリ平方で81ドットの
フラクショナル照射となります。
シミ治療の問題点の1つとして
照射後に炎症後色素沈着が
生じることがあります。
これが、トップハットPTPや
フラクショナル照射をすることで
どれだけ発生を減らせるかが
注目となります。
新しい情報があれば
追加していきます。
赤ら顔治療
これは、出力は従来と変化なしです。
Quasi-Long1064nmを使用します(3500mj)。
但し、照射径は10ミリまで可能となりました。
プレミアムでも従来と同様に
ジェンモードの中空照射によって
赤ら顔治療が可能です。
肝斑治療関連