ニキビと食事の関係まとめ
ニキビの発生に
一番影響を与えているものは何か?
いろんな考えがあると思いますが
美容皮膚科ナビでは
その答えは、食事と考えています。
なかなかニキビが治らない人は
再度、食事内容について
検討するようにして下さい。
ニキビと食事で検討すべきこと
第一章:フードアレルギー
第二章:食品添加物
第三章:刺激物への反応の強さ
第四章:その他の注意点
これらを総合的に観察します。
はじめに
フードアレルギーについてですが
食べるとニキビが発生する食品を
アレルギーと言ってよいかは
微妙なところです。
正確には、アレルギーといえなくても
アレルギー的な発想で考える
という意味でご理解ください。
フードアレルギーといえるには
正確には、免疫学的機序が関与してると
言えなければならないようです。
第一章:ニキビのフードアレルギー
ニキビと食事の関係の中では
ニキビのフードアレルギーが
一番重要となります。
特に、その特徴が重要です。
ニキビフードアレルギーの例
一般には、脂肪分の多い食物が
注意すべきものとして挙げられます。
以下、代表的な食品。
【乳脂系】
バター、チーズ等。
【ナッツ系】
ピーナッツ、アーモンド、クルミ等。
【霜降り肉系】
牛肉はもちろん馬肉とかも。
なお、加工品の場合は
位置づけが難しくなります。
特にチョコは、位置づけが難しいです。
主原料は、カカオマスですが
粉乳も使いますし
植物油脂を使う場合もあります。
原料が複数ある場合には
後述する怪しい食品の
特定が難しくなります。
【豆知識】
外部リンク:
乳成分を使用してない昔ながらのチョコもある。
アレルギー的に考える
上記で挙げたものを食べると
誰でもニキビが出来るわけでは
ありません。
ニキビが出来ない人は
何を食べてもニキビは出ません。
ニキビが出来やすい人でも
何を食べるとニキビが出来うるかは
人によって違っています。
このようなニキビの性質から
アレルギー的に考えていくのが
よいと思っています。
この考えに立つと、上記で挙げた
ニキビが出来やすいと言われている
食品以外でもニキビは出来うることになります。
どのように特定するのか?
では、ニキビが出来うるフードを
どのように特定したらよいのか?
これは、予備知識がないと
難しいところです。
ニキビと食事との関係には
いくつかの特徴があります。
その特徴を理解しつつ
ニキビが出来うる食品を
特定していきます。
通常の即時型アレルギーと
比較すると分かりやすいと思います。
特徴1:量の影響を受ける
通常の即時型アレルギーであれば
摂取する食物が少量でも
強い反応が出ることがあります。
(例:そばアレルギー等)
一方、ニキビのフードアレルギーだと
少量摂取の場合には
ニキビ発生に影響を与えません。
どれくらい食べるとニキビが出るかは
個人差がありますが
ここでは、一定量を食べないと
ニキビは出来ないと覚えておいて下さい。
【ポイント】
ニキビが出来うる食品でも
一定期間中に
少量しか食べてない場合には
ニキビは出来ない。
逆に、ニキビが出来うる食品を
一定期間中に
大量に食べると
ニキビも大量に出来る。
顔中にニキビがたくさん出来る人は
まず、食事内容を疑ってください。
【補足】
少量か否かは、一定期間中に
どれだけ食べたのかで判断します。
例えば、チョコでニキビが発生しうる人が
3グラムのチョコを食べたとします。
そして、その人にとっては
3グラムはニキビに影響を与えない
「少量」であったとします。
この場合、チョコ3グラムは少量なので
食べてもニキビは出来ません。
しかし、この場合でも3日連続で
1日3グラムだけチョコを食べ続ければ
それは「少量」にはならずに
ニキビが出来てしまうことがあります。
特徴2:時間差で出てくる
通常の即時型アレルギーであれば
摂取してからすぐに
アレルギー症状が出てきます。
これに対して、ニキビアレルギーだと
摂取からニキビ発生までに
時間差があります。
しかも、かなり幅があります。
例えば、寝る前にチョコを食べて
朝起きたら、ニキビが出来ていたとか
チョコを食べた2日後にニキビが出来た等。
特徴3:継続時間
これは、特徴1と特徴2を
まとめたような特徴となります。
例えば、月曜日に
ニキビが出来うる食品を
大量に食べたとします。
すると、
火曜日に3個ニキビができました。
水曜日に1個ニキビができました。
木曜日に2個ニキビができました。
金曜日に1個ニキビができました。
即時型のアレルギーでは
このような症状の出方はしませんが
ニキビアレルギーでは
このようなことが起こりえます。
月曜日の1回の食事が
長く影響を及ぼします。
ニキビアレルギーの場合には
ニキビ発生の継続時間が
長くなりうることを
覚えておいてください。
特定作業の方法
上記特徴の1~3を頭に入れて
ニキビが出来うる食物の
特定作業を行ってください。
方法は、食べた食事の原材料を
全てメモしていきます。
食品添加物もメモします。
そして、ニキビが出来た場合に
過去にさかのぼって、何を食べたかを
確認する作業を行います。
この作業を繰り返すことで
ニキビが出来うる食品を
特定していきます。
但し、この作業はとても面倒です。
続かない人も多いと思います。
そこで、本来のやり方を
少し変えて提案しておきます。
簡易バージョン
とりあえず以下の6項目に
該当するものを食べたら
メモするようにしてください。
1)乳脂系
2)ナッツ類
3)肉魚の霜降りトロ系
4)カカオマス(チョコ)
5)お餅系
+
6)刺激物(後述します)
【注意点】
乳脂系については
該当する食品が意外と多いので
注意してください。
【複数に該当する場合】
チョコレートのように
複数に該当する場合もあります。
アーモンドチョコの場合は
カカオマス、乳脂、ナッツの
3点に該当することもあります。
その場合、3箇所にチェック入れます。
加工品の場合には
複数に該当することが多いので
原材料表記を必ず確認するように
してください。
【メモ帳の作り方】
エクセルやノートを使うなら
横に1~6のチェック項目を書き
縦に日付を書けばいいと思います。
そして、該当する食品を食べたら
レ点のチェックでもいいですが
なるべく具体的に書いておくと
後で特定しやすくなります。
予備知識:遅延型フードアレルギー
ここまで、ニキビと食品の関係を
アレルギー的なものとして
説明してきましたが
本当にアレルギーの可能性はあります。
それが遅延型フードアレルギーです。
例えばですが
乳脂系でニキビが出来る人が
遅延型フードアレルギー検査で
乳製品に強い反応を示していたり
アーモンドでニキビが出来る人が
遅延型フードアレルギー検査で
アーモンドに強い反応を示していれば
その可能性が出てきます。
この遅延型フードアレルギー検査は
アレルギー反応の強い食物を食べると
どのような症状が出るかまでは
調べることはできませんが
ニキビとして出ている可能性もありますし
なんらかの参考になると思いますよ。
なかなかニキビが出来うる食物を
特定できない場合には
受けてみるのも良いのでは?
第二章:食品添加物
食品添加物は
可能な限り避けて下さい。
食品添加物がニキビ発生に
直接関係している可能性は
かなり低いですが
それでも避けてください。
加工食品を食べる時には
原材料を確認してもらいますが
そこに食品添加物が含まれていると
特定の邪魔になります。
食品添加物については
体に害があるとする意見と
体に害はないとする意見があります。
どちらにしても
体に良いという意見はないので
食品添加物を摂取しなくても
何も問題がありません。
ちなみに、私は食品添加物は
体に害を及ぼしうるとの考えに立っています。
食品添加物については
あまり話題になりませんが
食品添加物がアレルギーとなっている
可能性もあります。
(食物不耐症で説明されることが多い)
また、人によっては
食品添加物は、そもそも毒なんだから
アレルギー反応というよりも
毒に敏感か鈍感なのかの違いと
考えている人もいます。
食品添加物摂取の影響は
腸に出ることが多いと思いますが
間接的にはニキビにも影響しうると
割り切って、避けるようにしてください。
第三章:刺激物への反応の強さ
検討すべき刺激物としては
辛いもの、酸っぱいものだけでなく
甘すぎるものも入ります。
皮脂が出やすくなるものが対象で
特に辛いものは注意して下さい。
但し、刺激物への反応については
個人差がもの凄くあります。
例えば、同じカレーを食べても
凄く辛いと感じる人もいれば
全く平気という人もいます。
汗だくになる人もいれば
全く汗もかかずに平気な人もいます。
汗=皮脂ではありませんが
ニキビが出来やすい人で
刺激物に敏感な人(反応が強い人)は
皮脂も出やすいので注意して下さい。
第四章:その他
炭水化物の摂取量が多すぎると
ニキビが出来ることがあるようです。
栄養療法で言われてるみたいです。
炭水化物の摂取割合が
異常に高いとかでなければ
それほど気にしなくても
よいと思いますが
一応、注意して下さい。
以上の第一章から第四章が
ニキビが出来うる食物の話です。
以降は、どのように実践していけば
よいのかの話になります。
どのようにニキビと付き合っていくべきか
ニキビが発生しうる食物を特定し
その食物や刺激物を避ける生活を
続けることで
ニキビは落ち着いていくでしょう。
では、一生、そのような生活を
し続けなければならないのでしょうか?
答えは、否です。
他の皮脂発生原因対策をすることで
その対応は軽減していきます。
(老化による皮脂発生減少もある)
他の皮脂発生原因との関係で決まる
皮脂発生原因についての詳細は
ニキビの原因で記述していますが
5つの検討項目があります。
1:皮膚の乾燥感(スキンケア)
2:軽度のストレス
3:飲食物
4:ホルモン異常
5:個人差・体質
上記1~5の中では、
3:飲食物が一番重要ですが
1、2、4、5に該当するものがあれば
その対応も重要となります。
1、2、4、5の対応をすることで
3(飲食物)への対応が楽になります。
どういうことか?
例えば、今までチロルチョコ1個で
ニキビが出来ていたとします。
この時に、スキンケアを見直し(原因1)
ストレスの無い生活も心がけました(原因2)。
すると、チロルチョコ1個では
ニキビが出来ることはなくなり
チロルチョコ3個食べると
ニキビが出来るようになりました。
このように他の皮脂発生原因も
対応していくと
食事への対応が楽になっていきます。
前述したニキビと食事の特徴1では
ニキビとなりうる食物は
「一定量」摂らないと
ニキビにならないと説明しましたが
この「一定量」の数値は変化します。
チロルチョコ1個でダメだったものが
チロルチョコ10個まで大丈夫に
なることも普通にあります。
従って、ニキビが出来うる食品や
刺激物を一生避けなければ
いけないという話にはなりません。
但し、ちょっとしたことで
皮脂が大量に出てしまう人だと(原因5)
食事制限は、ある程度長い期間
ストイックに行わないといけない
可能性が高くなります。
食事制限を行う際の注意点
ニキビの食事対策では
脂肪分が多いものを
避けることが多くなりますが
極端に全く摂らないとかは
やってはいけません。
ニキビ発生に影響しないものは
摂るようにしてください。
肉や魚も即時アレルギーや
遅延アレルギーでないなら
積極的に摂るようにして下さい。
栄養不足になることは
避けなければなりません。
特に、総コレステロールの値が
低くならないように注意しましょう。
皮脂を減らす飲食物はあるか?
第一章から第四章までは全て
飲食により皮脂が増える場合の話です。
では、逆に皮脂を減らす飲食物は
あるのでしょうか?
薬であれば、イソトレチノイン内服が
一番効果的ですが、
副作用の強さが問題になります。
そのような強い副作用の出ない
サプリや飲食物があれば
ニキビ改善に非常に役に立ちます。
今後、情報があれば追記していきます。
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