ケミカルピーリング

ケミカルピーリングによる
ニキビ治療についてまとめます。

ケミカルピーリングの位置づけ

ケミカルピーリングは対症療法になります。

ニキビ治療には
出来てるニキビを治癒する面と
新たなニキビ発生を予防する面の
2面性がありますが

ケミカルピーリングは
治癒がメインとなります。

ケミカルピーリングのニキビ治療ガイドライン評価

ニキビ治療ガイドラインでは
ニキビを面皰と炎症性皮疹に分け
3種類のピーリングを評価しています。
(CQ6~7)

【グリコール酸】
面皰:推奨度C1
炎症性皮疹:推奨度C1

【サリチル酸マクロゴール】
面皰:推奨度C1
炎症性皮疹:推奨度C1

【サリチル酸エタノール】
面皰:推奨度C2
炎症性皮疹:推奨度C2

【コメント】
上記の中では、サリチル酸マクロゴールが
術後管理が楽なので、よく使われています。

ケミカルピーリングの目的

主要なニキビ原因としては以下があります。
(細かくは多数あります)
1:皮脂が多く出る
2:毛穴がつまる(角質部分)
3:ニキビ菌の繁殖

ケミカルピーリングは
角質部分を取り除くことで
2の改善がメインとなります。

あと、TCAを使うことで
一時的に皮脂抑制も可能ですが
ダウンタイムが長くなるので
一般的ではありません。

注意点1:原因と回数

ケミカルピーリングは
1回やればOKというものではありません。

クリニックに行って
何回やればいいのですか?と質問しても
明確な答えは返ってこないはずです。
(何回ですと返したらおかしい)

ニキビの原因となりうるものは
細かく考えれば多数あります。
角質部分だけが原因だった場合には
数回ピーリングを行えば
改善することもあるでしょう。

しかし、その他がニキビ原因であれば
何回ピーリングを行っても
ニキビは改善しません(繰り返します)。

ニキビ治療・対策では
対応すべきことが多数あります。
ケミカルピーリングを行う場合には
ニキビ治療・対策の全体像を
把握した上で行うようにしてください。

あえてこのようなことを注意するのは
原因へのアプローチもなしに
「とりあえずピーリングしましょう」
ということが今でも行われているからです。
皮膚科・メディカルエステ問わずです。

注意点2:刺激・乾燥

赤みや、ヒリヒリ感、乾燥感が
生じることがあるので
保湿対応は必須となります。

クリニックでピーリングするなら
保湿などの説明があると思いますが
ピーリングは、スキンケア用品として
どこでも買える状態です。

使用頻度や保湿の知識がないまま使用し
肌質を悪化させてしまう人が多くいます。
もしも日常のスキンケアで
ピーリング石鹸等を使用するのあれば
使用頻度と保湿には注意しましょう。

【コメント】
中には、保湿成分配合の
ピーリング石鹸もあるようで
売る方がバカなのか
買う方がバカなのか不明ですが
スキンケア用品の世界は
怪しいものが無数に存在します。

私ならピーリング石鹸と保湿用品を
セット売りしているようなところは避けますね。

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