トレチノイン

トレチノインによる
ニキビ治療についてまとめます。

トレチノインの類似治療で
保険が使えるディフェリンについては
以下のページを参照ください。

ディフェリンによるニキビ治療

はじめに

トレチノイン治療は
ビタミンA誘導体系の外用治療なので
保険適応が認められている
ディフェリンと同類の治療となります。

そこで、ここでは
その違いを中心に解説します。

トレチノインの位置づけ

トレチノインは対症療法になります。

ニキビ治療には
出来てるニキビを治癒する面と
新たなニキビ発生を予防する面の
2面性がありますが

トレチノインは
治癒と予防の両方に使われています。
ディフェリンと同じです。

トレチノインのニキビ治療ガイドライン評価

ニキビ治療ガイドライン
ディフェリンがあるので
トレチノインに関する評価はありません。

ディフェリンとの違い1:皮膚への反応

ディフェリンが保険適応になるまでは
保険診療で使えるものが少なかったため
自由診療治療としてトレチノインを
ニキビ治療で使う医師がそれなりにいました。

トレチノインを使用してきた医師からは
ディフェリンの方が皮膚への反応が
穏やかなので使いやすいとの意見があります。

反応が強くて使いにくければ
保険適応が通りにくいともいえるので
この点は、ディフェリンに利点ありなのでしょう。

ちなみに、保険適応があるディフェリンは
0.1%の濃度のみです。
同製品の0.3%もありますが
こちらは保険適応がありません。

ディフェリンとの違い2:種類

上で述べたように
ディフェリンは現在、
1種類のみしか使えません。
もう少しハードに治療したい時に困ります。

この点、トレチノインは
自由診療ですから濃度は自由です。
また、シミ治療でも行われているように
皮膚をガンガン剥いていくことも可能です。
(ターンオーバーを早めている)

このように書くとトレチノインは
ハード過ぎて使いにくいと
思われるかもしれませんが
低刺激のトレチノインも存在します。
CDトレチノインといいます。
(シクロデキストリンで包接したもの)

いわば、メンテナンス用のものです。
妊娠予定がないなら(高齢者)
美肌目的として使ってもよいでしょう。

このように様々な用途に使える点では
トレチノインに軍配が上がります。

外部リンク:
CDトレチノインの記事

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