保険診療と自由診療
脇汗ボトックスは
保険診療と自由診療のどちらも可能です。
それでは、保険診療と自由診療の
どちらがよいのでしょうか?
項目別にまとめておきます。
目次
手続きについて
自由診療の場合には
クリニックに在庫があれば
すぐに治療が可能です。
一方、保険診療の場合には
まず、一度診察を受けます。
そこで、重度の原発性腋窩多汗症と
医師に認定してもらう必要があります。
ただ、その診断基準はそれほど厳しくなく
脇汗によって日常生活に支障が出てると
医師に訴えると認定してもらいやすいです。(注1)
クリニックによっては、血液検査や
ヨード紙法等の検査も行います。
そして、重度の原発性腋窩多汗症となったら
ボトックスの打つ日を決めて
クリニックはボトックスを取り寄せます。(注2)
この段階になると、患者さんは
基本的にキャンセルできなくなります。
このように手続き面では
保険診療の方が面倒となります。
(注1)
保険診療とするかは医師の裁量なので
同一人物が同じ訴えをしたとしても
Aクリニックでは保険診療となり
Bクリニックではボトックス治療ではなく
塩化アルミニウムをすすめられることもありえます。
(注2)
保険診療の場合、
個人情報はガッツリと管理されます。
治療間隔を短くして違うクリニックで
受けようとしてもできません。
使用できる製品の種類
保険診療では、
グラクソ・スミスクライン社の
ボトックスしか使えません。
なお、美容で使用されているボトックスビスタと
品質的には変わらないので、悪い製品ではありません。
自由診療では、なんでも使用できます。
厚労省承認のあるボトックスビスタ、
料金が安い韓国製のボツリヌス、
抗体の出来にくいゼオミンなど
選択肢の豊富さでは自由診療が圧倒的に有利です。
料金について
保険診療の場合には
患者さんの支払額は3万くらいです。
(100単位使用)
一方、自由診療だと
ボトックスビスタなら
安いところでも100単位使用で
5~6万円くらいです。
個人輸入したボトックスや
韓国製のボツリヌス製品なら
もう少し安くなって
保険診療の場合と
それほど変わらなくなります。
ただ、安い美容クリニックが
必ずしも近くにあるわけではないので
やはり料金面では
保険診療の方が有利と言えるでしょう。
なお、保険診療の場合には
一般の皮膚科でも治療を行っていることが多いので
近所で対応しているクリニックが見つかる可能性は
そこそこあるといえるでしょう。
タッチアップ等のメンテ
保険診療では
1回100単位と使える量が決まっています。
追加注射(タッチアップ)等はできません。
自由診療だと、
効きが悪い場合には
2週間後とかにタッチアップも可能です。
また、最初から100単位以上打つことも可能です。
テクニックや知識について
脇ボトックス保険適用の問題点でも述べていますが
今まで治療を行ってこなかった
皮膚科が中心となって治療にあたっています。
皮膚科学会がガイドラインも作っています。
この前まで、ボツリヌストキシンについて
素人だった皮膚科医の多くが診察を行っています。
テクニックや知識については
セミナーに参加したくらいでは
そう簡単に身につかないと思うのですが。
ボツリヌストキシン製品の解説
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その他、美容注射(しわ、美肌目的)
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