ホクロを健康保険で除去
健康保険を使ってホクロ除去できれば
負担は3割とか1割になります。
では、どのような場合に
保険でホクロを除去できるのか?
健康保険でホクロ除去をする前提
当たり前の話ですけど
健康保険が使える施設であることが前提となります。
美容外科の中には
健康保険が一切使えない施設があります。
ホクロ除去を保険適応する際の問題点
論点となるのは以下の2点です。
1:保険適応の対象となるホクロは何か?
2:保険適応の対象となる手段は何か?
保険適応の対象となるホクロは何か?
保険診療となるホクロについては
施設ごとに違っています。
大きく分類すると以下のようになります。
(1)
悪性の疑いが高いホクロや
放置すると危険と思われるホクロのみ保険診療という考え。
(2)
悪性の疑いや危険が高くなくても
「ある条件」に該当するホクロなら保険診療という考え。
「ある条件」については
さらに分類されます(後述)。
(1)悪性の疑いが高い・放置すると危険
具体的にどのような場合なのかは
悪性のホクロの基準についてを見てください。
治療の必要があることに争いのないホクロが対象です。
この場合のみに保険診療を認める考えをとると
保険診療となる範囲は狭くなります。
組織を切り取って検査が必須なので
ホクロ除去手段としては
ほとんどがメス切除縫合となります。
(くりぬきで行う施設もあり)
傾向と対策
美容皮膚科・美容外科でも
ホクロ除去で保険診療可としてるクリニックは多いですが
実際に保険診療となるかは別問題です。
そのクリニックのホームページに
保険適応の基準が具体的に書かれていない場合には
(1)のホクロだけを保険適応としている可能性があります。
すると、悪性の疑いが高い場合というのは
非常にレアケースなので
ほとんどの人は保険診療とならないことになります。
従って、保険診療可とのみ書かれている場合には
具体的な基準を問い合わせることをおすすめします。
(2)悪性の疑いや危険性が高くない場合
悪性の疑いや危険性が高いホクロだけでなく
そのような危険が無いホクロでも
「ある条件」を満たせば保険診療という考えです。
悪性の疑いや危険性が高いとはいえないので
本当に治療の必要があるかについて
意見が分かれるタイプのホクロが対象となります。
保険診療となるかについては
最終的には、診察するドクターが
治療の必要があるホクロと判断するかで決まりますが
この判断基準も分類できます。
(a)ほくろの大きさで決める場合
(b)ほくろの形状で決める場合
(c)患者本人の意思を重視する場合
(d)その他
これらの基準を総合的に判断して決めるところもあります。
(2-a)ほくろの大きさで決める場合
例えば、○ミリ以上は、病理検査すると決めている施設では
その大きさに該当するホクロなら保険診療となります。
また、レーザーを所有している施設では
レーザーで対応できる大きさのホクロなら自由診療、
レーザーで対応できないくらい大きければ
メス切除縫合で保険診療と決めているところもあります。
(2-b)ほくろの形状で決める場合
例えば、盛り上がりのあるホクロなら
ホクロの大きさを問わずに
保険診療と決めている施設もあります。
(2-c)患者本人の意思を重視する場合
治療目的なのか、美容目的なのかという
本人の意思を重視するところもあります。
本人が悪性になるのではと心配して診察にきたら
保険診療を認めるという考えです。
(2-d)その他
なんらかの基準は設けているかもしれないけど
ほぼ全てを保険診療にするところもあります。
最終的に判断するのはドクター本人なので
このようなことが可能となっています。
良い悪いという話をしたいわけではなく
そのようなクリニックもあるということです。
補足:
保険を使う場合には除去するホクロの
写真を残しておかないと
いけないという話も聞くので(全国統一かは不明)
ほぼ全てというのは非常にレアだと思います。
ただ、現在は医療過誤にうるさい時代です。
「これは良性だと思うので保険では無理です」
とドクターに言われ
そのまま放置していたら実は悪性だった。
こんなケースを考えると。。。
保険適応の対象となるホクロの話は
非常に難しい問題を含んでいます。
保険適応の対象となる手段は何か?
1:メス切除縫合
2:くりぬき
3:高周波メス・電気メス
4:レーザー(CO2レーザー、Qスイッチレーザーなど)
これらの手段は、それぞれ
自由診療、保険診療になりえます。
但し、レーザーに関しては
保険診療を認める施設は少数です。
レーザー使用での保険診療
レーザーによるホクロ除去でも
保険診療とする施設があります。
これも、ドクターが「治療が必要」と判断するから
可能なのだとは思いますが
具体的な基準などは一切わかりません。
ホームページ等で、その基準について
記載しているところはありません。
傾向と対策
少数派の考えなので
近所の施設で見つけるのは難しいと思います。
自由診療と保険診療、どっちがいいのか?
まず、レーザーによる保険診療は
例外的なものと認識してください。
大原則は、メスによるホクロ除去となります。
従って、保険診療でホクロを除去する場合には
メス切除により切開線が残るものと考えてください。
(目立つか否かは別の話です)
メス切開だけの選択肢しかない場合と
レーザーの選択肢もある場合を比べたら
後者が良いのは当たり前のことです。
しかも今は複数のレーザーを使用して綺麗にホクロを
除去するという点が重視されているので
自由診療の方が綺麗に取れる可能性は高いといえるでしょう。
美容皮膚科ナビでは、保険適応にこだわらずに
綺麗に除去できる方法を選んでいただきたいと考えています。
メス切除縫合とレーザー除去を同時に受けたい
仮にそこのクリニック・病院が
メス切除縫合の場合には保険診療で
レーザー除去の場合には自由診療だとしているなら
メス切除縫合とレーザー除去を
同じ日に行うことはできません。
最初にメス切除縫合を保険診療で受けて
日を改めてレーザー除去を自由診療で
受けることは可能です(その逆も可能)。
なお、以下のページによると
メス切除縫合の保険診療だと
除去できるホクロの数は
1部位で1個とのことです。
ホクロが1部位に複数ある場合には
除去スケジュールを考えてください。
外部リンク:
「保険を使った切除縫合では1ヶ月に1部位から1つしか取れない」
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4-2.
保険診療料金と自由診療料金の目安
ほくろ除去が可能なクリニック
ほくろ除去の解説一覧
1-1.
ほくろ除去の手段による分類
2-1.
メス切除縫合によるホクロ除去
2-2.
くり抜きによるホクロ除去
2-3.
高周波メス・電気メスによるホクロ除去
2-4.
炭酸ガスレーザーによるホクロ除去
2-5.
エルビウムヤグレーザーによるホクロ除去
2-6.
色反応系レーザーによるホクロ除去
2-7.
ホクロを薄くする方法
3-1.
悪性のホクロの基準について
3-2.
ダーモスコピーとダーモスコープ
4-1.
ほくろ除去と保険適応
4-2.
保険診療料金と自由診療料金の目安
5-1.
ほくろ除去の症例写真
5-2.
ほくろ除去の症例動画
6-1.
ほくろ除去後の管理・アフターケア
6-2.
ほくろ除去に関するいろいろ