メス切除縫合
ほくろ除去の基本的な治療法です。
昔ながらの治療法ですが
再発防止には一番効果的。
対応可能な科
形成外科であれば
ほとんどのところで手術対応可能と思います。
(通常、局所麻酔)
美容外科でも
ほとんどのところで手術対応可能と思います。
皮膚科や美容皮膚科だと
切ったり、縫ったりが苦手な先生もいるので
(積極的ではないという意味)
レーザー治療のみ対応していたり
メス手術は他院を紹介されることがあります。
メス切除縫合の方法
ほとんどの場合が
紡錘状に切除して縫い合わせます。
綺麗に縫い合わせるために
ホクロの実寸よりも
縦長(横長)に切開されることになります。
例えるなら、目の形のように切開されます。
(ホクロが黒目の部分)
その他、皮弁法と呼ばれる
手術方法もあります。
メス切除縫合のメリット
ほくろ再発の心配が少ないことがメリットです。
しっかり除去すれば再発の可能性は低下します。
皮膚組織を深く切り取ることもできます。
仮に1センチ程、深く切り取っても
綺麗に縫ってしまえば
手術跡はそれほど目立ちません。
この点、炭酸ガスレーザーなどの
蒸散系レーザーに比較すると
優れているところです。
メス切除縫合のデメリット
ホクロの直径よりも大きな縫い痕となります。
ただ、縫い痕が目立つかどうかは
切除する場所によります。
鼻の脇などは縫い痕の線が入っても
目立ちません。
シワが出来る部分に合わせて切開できれば
多くの場合、目立たなくなります。
術後の経過
1週間~2週間くらいで
抜糸になることが多いと思います。
抜糸までは抗生物質の塗り薬を塗って
その上に絆創膏等を貼ることになります。
(湿潤環境は必要なし)
顔の場合には絆創膏が目立つことを
予めスケジュールに入れておきましょう。
(マスクでカバーできるか検討)
また、抜糸した後も
傷口が広がるのを防ぐために
テープを貼っておくことがあります。
(3Mのマイクロポアなど)
その他、赤みが続くことがあります。
抜糸後も、数ヶ月~1年くらい。
最終的には白い線になっていきます。
メス切除縫合の治療回数
普通は、1回ですが
大きいホクロの場合には、何回かに分けて
切り取ることもあります。
ホクロが大きくなると(数センチ)
切除が複雑になることもあるので
大きくなってしまう前に
切除してしまうのが良いでしょう。
健康保険使えるか
当然、大きさや形が影響しますが
皮膚科や形成外科ではメス切除縫合なら
保険適応となるところが多いです。
小さいホクロの場合には
これならレーザーで取りましょうと言われて
自由診療になることがあります。
美容外科では基本的に自由診療ですが
最近はメス切除縫合を保険適応する
クリニックが増えてきています。
ドクター選び
傷跡が目立つか否かは
ドクターの腕の良し悪しも
かなり影響してきます。
(部位による影響は仕方なし)
大学病院だと若手の先生が
対応することが多いかと。
後悔しないように信頼のおける
ドクターを見つけてください。
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2-2.
くり抜きによるホクロ除去
ほくろ除去が可能なクリニック
ほくろ除去の解説一覧
1-1.
ほくろ除去の手段による分類
2-1.
メス切除縫合によるホクロ除去
2-2.
くり抜きによるホクロ除去
2-3.
高周波メス・電気メスによるホクロ除去
2-4.
炭酸ガスレーザーによるホクロ除去
2-5.
エルビウムヤグレーザーによるホクロ除去
2-6.
色反応系レーザーによるホクロ除去
2-7.
ホクロを薄くする方法
3-1.
悪性のホクロの基準について
3-2.
ダーモスコピーとダーモスコープ
4-1.
ほくろ除去と保険適応
4-2.
保険診療料金と自由診療料金の目安
5-1.
ほくろ除去の症例写真
5-2.
ほくろ除去の症例動画
6-1.
ほくろ除去後の管理・アフターケア
6-2.
ほくろ除去に関するいろいろ