ロングパルスと3つの波長
レーザー脱毛で覚えておく点としては
「パルス幅」はロングパルスで
「波長」は3種類あるということです。
レーザー脱毛のパルス幅
レーザー機器には大きく分けると
「Qスイッチ」と「ロングパルス」がありますが
脱毛で使用するのはロングパルスがほとんどです。
詳しくは、シミ治療で解説しているので
そちらを見てください。
レーザーによるシミ治療の考え方(パルス幅と波長)
なお、Qスイッチレーザーも
脱毛で使われることがあります。
メインでは使われていませんが
産毛処理なんかは
Qスイッチレーザーを低出力で使うことで
美肌処理として存在価値があります。
レーザー脱毛3つの波長
3つの波長を覚えておきます。
1: 755nm(アレキサンドライトレーザー)
2: 810nmなど(ダイオードレーザー)※
3: 1064nm(Ndヤグレーザー)
そして、パルス幅はロングパルスなので
実際に使用するレーザーは、以下の3種類になります。
1: ロングパルス・アレキサンドライトレーザー
2: ロングパルス・ダイオードレーザー
3: ロングパルス・Ndヤグレーザー
※ダイオードレーザーについては
800nmだったり810nmだったり
固定ではありません。
どのレーザーが脱毛に適しているのか?
日本でレーザー脱毛が始まってから
アレキとダイオードの戦いが続いてきました。
どっちが脱毛レーザーとして優れているのかという戦いです。
しかし、美容皮膚科ナビでは
この争いは全くの無意味だと考えます。
アレキの脱毛機種にもいろいろあり
全てが同じ性能ではありません。
新しい技術もどんどん追加されています。
これはダイオードでも同じことです。
特定の機種にしか該当しないことを理由に
「アレキはダメ」だとか
「ダイオードはダメ」とか主張しても
おかしいですよね。
特定の機種同士で
波長、出力、パルス幅の違いから
効果の優劣を議論するのはいいですが
その結論から、アレキ全部とか
ダイオード全部の答えを導くのは無理があります。
補足:
そもそもの背景としては
アレキのジェントルレーズと
ダイオードのライトシェアが
日本の2大勢力だったことがあげられます。
ジェントルレーズの否定=アレキの否定。
ライトシェアの否定=ダイオードの否定。
しかし、今は、様々な機種が存在しています。
しかも、ジェントルレーズやライトシェアは
少し古いタイプなので
今が買い替え時でもあります。
2011年、2012年あたりで
脱毛レーザーの買い替えが増えると思います。
どの機種が主導権を取るのか注目です。
ヤグレーザーはどうなのか?
詳しくは後述しますが、一般論としては、
波長のメラニン反応が弱いので
色黒の人に対する脱毛や
黒っぽい色素沈着がある部分への脱毛に
適していると言われています。
また、深い部分へレーザーが届くので
ヒゲや陰部の脱毛にも
適していると言われています。
今までのヤグレーザーの位置づけとしては
アレキやダイオードで苦手な部分を
ヤグで対応するというような
補助的な役割だったように思います。
基本的には、今後も今までと同じように
補助的な役割だとは思いますが
新しい技術の進歩や工夫により
どうなるかは分かりません。
ロングパルスの数値
先ほど、レーザー脱毛では
ロングパルスのレーザーが使用されていると
述べましたが、
同じロングパルスでも機種により
その数値は違っています。
2010年に、いくつかのパルス幅で
脱毛結果の調査をしたところ、30ミリ秒が
最もよい結果となったという情報がありました。
メーカーは、レーザー試作の段階で
こういうデータを調べないのでしょうかね?
何で今頃とも思いましたが
それは置いておくとして。
これも同じく、パルス幅の結論だけで
レーザー種類の優劣を判断するのは難しいと思います。
パルス幅以外の設定条件を知りませんが
特定の機種だけの実験結果だと思うので
その点は注意したほうがいいですね。
次 2-2.
レーザー脱毛の仕組み
レーザー脱毛解説一覧
2-1.レーザー脱毛のパルス幅と波長
2-2.レーザー脱毛の仕組み
3-2.ダイオードレーザー脱毛機種一覧
3-3.Ndヤグレーザー脱毛機種一覧
4-1.光脱毛のパルス幅と波長
4-2.光脱毛機器一覧
5-1.高周波脱毛の位置づけ
5-2.高周波を加えた脱毛機器一覧
6-1.永久脱毛の意味
6-3.色黒肌・黒い色素沈着部分の脱毛
6-4.VIO(ハイジニーナ)脱毛
7-2.脱毛と医師法違反について
7-3.医療脱毛の今後
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